柴田七美「劇中劇」



2022年9月17日(土)~10月2日(日)
[作家在廊日] 9月17日,18日,24日,25日
会期中無休 10:00-18:00
会場 みぞえ画廊福岡店


本展では、物語とその背景から想起されるイメージを描いた絵画作品を展示します。
柴田七美の絵画はこれまで、筆致や油絵具の質感、色調の妙といった物質としての側面と、それらが生みだす造形への関心を起点としていた。「何も描かない」ことで絵画を成立させるため、舞台演劇や俳優などの虚構(フィクション)を描いた。
一方で柴田は物語を書く。そこでは「何かを描こう」とする欲求に従い、糸をたぐるように、史実や社会、文化、政治、信仰、争い、それらが生む悲劇、そして自身と向き合う。
現実世界の混沌を前に、次第に「描く」自分と「書く」自分が統合しつつあるという。
物語から切り取られた場面、時間、記憶の断片を、幻想として描いたものが、本展「劇中劇」の作品たちである。画家、柴田七美の新たな試みをぜひご覧ください。
みぞえ画廊 阿部和宣


しばた なみ / 1985年生まれ、福岡県出身。福岡県立太宰府高等学校卒業。尾道大学大学院美術研究科中退。TOKYO WONDER WALL 2009入選(同2010)。2010年トーキョーワンダーサイトエマージング「ROOFS」。シェル美術賞2013入選。東京・福岡・広島・香川等で個展・グループ展。2014年、2015年アートフェア東京出品。
20220917_01
《 暴動 》油彩 162cm×260cm 2022年

みぞえ画廊福岡店

福岡市中央区地行浜1-2-5